「おかん、数学はな、美しいねん」

「へ? 数学が? 美しいとな? 大丈夫か?!マーくんっ!!」

ある日の愛しき我が息子、マーくんとの会話です。

マ 「いや、計算式がな、美しいねん」

私 「なんですと? 計算式が? 美しい? さっぱりわからん・・・」

私は昔から数字が苦手で、最近は飲み会の割り勘の計算ですら怪しいほどです。
息子も以前は数学が大の苦手で、忘れもしない 彼が小学校6年生の夏休みに息子と私、わからないもの同士で数学の問題を解いていたらいつの間にか夜中になっており、気付けばなぜか二人で泣きながら大バトルになっていた、という苦い思い出もあります。
そんな息子ももう高校3年生です。


マ 「今度の懇談会、新しく来た数学の先生が講演するから来てや。その先生がすごいシンプルで美しい計算         するねん」

私 「え~~ 今度の懇談会はブッチしようと思ってたのにぃ~~~」

マ 「信じられへん!来るやろっ!フツー!!」

私 「懇談会ってだいたいいつも同じ内容やん?」

マ 「今回はその新しく来た先生が講演するから聞いといたほうがいいって!めっちゃエレガントやから。」

私 「・・・ふーーん、わかった。そこまで言うなら行ってみるわ」


息子があんなにも熱心にその先生の講演を聴きに行くよう勧めるのだから、つい私も期待が高まります。
プロフィールに目を通していると数学界?では著名な方の様です。
最初に校長先生の話があり、主任の先生、そしてその数学の先生が紹介されます。

待ちに待ったその先生が登壇するさまはまさしく優雅でエレガント!
ゆったりと落ち着いた気品あふれるオーラを纏った様子に私も釘付けです。
その優美なさまでマイクを持ち 「えーみなたんこんにぢは、たぶらまたかずです」 とか言ってくれたら超ウケるのにー と思って見ていましたが当然ながらそんなことは無く(笑)
話されるその声も程よい低音で、もう少し話すスピードが遅ければ人をイラっとさせるのでは?という絶妙な ”間” で会場全体が惹きつけられます。
そして時折ユーモアも交えながらのその講演は終わりました。

私 「マーくん!!ほんまにエレガントやったわ、あの先生っ!!」

マ 「んなっ!言ったやろ~~ あの先生の授業おもしろいねん。先生の計算式シンプルで美しいねん。」

私 「数学はさっぱりわからんけど、あの先生のファンにはなったわ」

マ 「うん、俺もあんな人になりたいわ~」

私 「おう♪がんばれ!!」


みなさんは ”あんな人になりたい” と思う人はいらっしゃいますか?
身近な友人知人、俳優さんでもミュージシャンでも ”あんな風になりたい、なれたらいいな~” と思える人がいるということは素敵なことです。
その人に見る魅力の要素は既にあなたの中に眠っていてあとは開花させるだけです。
服装や話し方、立ち居振る舞いなどその人の真似から始めてみるのもいいかもしれません。

そう思う人は居るけど自分には無理 とか そう思える人なんて居ない と感じていたとしたらあなたは傷ついてしまっていたり、すごく疲れているかもしれません。
私が傷ついて疲れ果てているときはテレビの中から聞こえてくる歌に 「いい歌詩だな~」 と思ってもすぐに 「この人こんなにいい歌詞書いてても実際は裏表があってすごくいやな人かも」 などと思っていました^^;
まずは傷を癒したり心身を休めたりしてあげることが必要かもしれませんね。

さて、息子マーくんはエレガントさを身に付けれるのか?
いや、その前に私も身に付けよう。
マーくんよりも私の方が遠い気がする。