私より前からお付き合いしている という女性と、鉢合わせてしまった。

あまりにショック過ぎた。

まるで、天国から地獄へと一直線に落下していった気分だった。

 

どういう経緯だったかハッキリ覚えていないが、鉢合わせた数日後に、その女性と二人でお茶をした。

 

「これから彼とどうするんですか?」

その女性に聞かれた。

キッパリ、ハッキリ

「もちろん、あんないい加減な人とはさよならです!」

とは言えなかった。

 

「ショックで、まだ先の事を考える余裕がなくて」と、私は答えた。

「彼とは、もう最近はあまり会っていなかったし、私は別れようと思います」

やけにスッキリした表情で、その女性は言った。

「そうかぁ、凄いな」と思った。

 

頭では解るのだ。

いわゆる、 “二股” というものを掛けられていたのだから

「そんな失礼な事されてまで、そんな人とつきあうこと無いよね」と。

「そんな奴はこっちから願い下げだ!」と言ってやりたい。

 

パートナーが複数の人とお付き合いがあったのだ、と判った時やパートナーの浮気が発覚した時はとてもショックを受け、心は深く傷つきます。

当然ですが。

「なぜ、このような状況になったのか?」

と訳が分からず混乱したり、悲しみや絶望を感じたり、モチロン怒りだって感じます。

そして、「こんな人とはさっさと別れるべきだ!」と頭では理解するのですが、一度「好き」を感じた心は、なかなかそうはいきません。

 

 

当時の私は、私以外に現在進行形の女性が居たのだ、ということがあまりにショックで、心が空っぽになってしまった様に感じていた。

「あんなに彼の事が大好きで楽しかったのに」と虚無な心を抱えつつ、日々をなんとかやり過ごしていた。

 

私の心には彼は『完璧な理想の人』とインプットされてしまっていたのだ。

「この先、このような完璧な人とはもう二度と出会えないだろう」と思うと、絶望的な気持ちになった。

 

この「こんな素敵な恋愛はもう出来ないだろう」

というのは【無価値感】から来るもので、言い換えれば

「私には、もうこれ以上の素敵な恋愛をするほどの価値は無い」

という前提があります。

なので「こんな素敵な恋愛はもう出来ないだろう」

という考えが浮かぶのですね。

 

ショックで、心も傷ついているのだから、そんな風に

「こんな素敵な恋愛はもう出来ないだろう」

と感じるのは当たり前とも言えますが、あまりに長い時間そこから抜けれないとしんどいですね。

そんな時は【無価値感】という誤解を解いていくことが次の恋愛へと進ませてくれます。

『今は、まだ悲しくて辛いけれど、私の事だからきっと、またこれ以上の素敵な恋愛が出来るだろう』と思えるようになるとしめたものです。

 

 

もちろん、当時の私は【無価値感】から、そんな思いが来ているとはつゆほども思わず、寧ろ逆に『せっかく、あんなに“完璧な理想な人”と出会って“世界一の幸せ者”と思っていたのに、こんな目に遭うなんて、私は“世界一の不幸者”ではないだろうか』と思っていた。

 

これでは、知らず知らずのうちに【無価値感】を強めていたことになりますね。

 

 

何日か経ったある日、彼から「もう一度、ちゃんとやり直さないか?」という電話が掛かって来た。

しかも、ケロっとした口調で。

いけしゃぁしゃぁと。

「やり直さないか?」と来たもんだ。

もちろん、ここでもかっこよく

「もう終わったのよ、私たち」

とは言えなかった _П○

 

 

よかったらまた来週お付き合いくださいね。