カール・グスタフ・ユングの言葉に
『抵抗するものは蔓延る』
というものがある。
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例えば、パートナーの浮気が発覚
したとする。
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怒り、悲しみ、悔しさ、無価値感。
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そんな感情が湧いてくるのが自然なの
だろうけど、あまりに屈辱的で不快
だから
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「いえ、私は平気です」
「それよりも今後、どうするかを考え
 なければ」
「早く体制を立て直さなければ」
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と、感情よりも「どう対処するか」に
意識が向く。
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過去の私がそうだった。
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中には
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「ここは怒るべきだろうけど、自分が
 何を感じているのかわからない」
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という人もいて。
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でも、何か気持ち悪いことだけは、わかる。
どこか、モヤモヤする。
仕事ではミスばかりしてしまう。
何もする気力が湧かない。
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そんなときは、自分の感情に無意識に
蓋をしてしまっているとき。
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過去の辛い経験から、自分を守るために
”感じない”という手法を身につけている
こともある。
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”感じる”  よりも ”考える” ことで
問題を解決しようとするのだけど
優先したいのは ”感じる” こと。
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怒り、悲しみ、悔しさ、無価値感、屈辱
敗北感、惨めさ…
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浮気や辛い出来事がもたらす感情は、どれも
不快な感情だけど、その感情を感じたから
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といって、弱いわけでも未熟なわけでも
不安定なわけでもない。
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むしろ、湧いてきた自然な感情に抵抗せず
受け止められることは、強さであり成熟
している証でもある。
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それは、硬くて真っ直ぐ伸びている竹の
ような強さではなく、風にしなり、曲げ
られても、そう簡単には折れない柳の
ような、しなやかな強さなのだ。
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どんなに不快な感情も受け止めて、感じて
そして、流してゆく。
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抵抗すると、その感情はまるで大地に根を
張るかのようにどんどん蔓延る。
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心の中にシャドウが大きく育ってしまう。
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でも、勇気を持ってシャドウ(不快な感情)
と向き合い
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『これも私の一部なんだ』
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と受け容れてゆくと、ちょっとやそっとでは
折れないしなやかな強さが育っていく。
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私たちは光だけではなく、影も持つ存在。
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自分の影を追い払わずに、嫌な感情が湧いて
きたときほど、自分の心の声を聴いてあげる。
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それが、感情に飲み込まれることなく
感情とともに生きる、しなやかな強さなのだ。


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